ポージングとアイレベルについて考える
こんにちは管理人のいずみです。
今回はイラストのポージングとアイレベルについて私の考えを
まとめようと思います。
イラストを見て見栄えがいい、目を引くってどういうことなんだろう。
初心者お絵かきさんと描きなれた人とを毎日見て気づきました。
初心者さんが考えるいい絵=動きがある=なにかポーズを取っている
と思って描いてる人が多いと思います。
激しく動いているポーズを取ることが本当に素敵な絵になるのでしょうか?
画像を見て解説します。(クリップスタジオペイントの3Dモデルを使用します)
正面立ち絵です。ポージングも何もない棒立ちです。
同じポーズのまま俯瞰のカメラワークに変えてみました。
正面より立体感が生まれます
同じポーズのままあおり構図に変えてみました。
足が長く見えます。見下されてる感じも出ます。
これらのようにポージングをとらなくても
アイレベル(見てる側の視点・カメラワーク)を変えることで、
臨場感が生まれたように感じませんか?
さらに画像を見てください。
俯瞰気味のアイレベルで顔アップに変えてみました。
どうでしょうか、最初の立ち絵の時とポージングは変えていませんが、
魅力的になったのではないでしょうか?
こちらを見上げて見つめているような雰囲気が出ました。
今度はあおりの位置からアップにしてみました。
見下ろされてる感がさらに増しました。
目を引くアングルになっているように感じます。
また、これはアイレベルは正面ですが、画角の中心位置から少し左にずらして
わざと見切れる箇所を作ってみました。
スタイリッシュ感が生まれた気がします。
このように、無理に色々ポージングをつけることが動きや臨場感を生むわけではなくアイレベルを変え、構図を考えることで魅力的なイラストにすることができると分かると思います。アイレベルの変化をつけることを意識するだけで絵の魅力がぐっと増しますので、必要に応じて使ってみるといいと思います。
もちろんこのアイレベルを変えた状態で、手のポーズや顔の表情、体のポージングを組み合わせることによってさらにいいイラストに仕上げることができると思います。
イラストがマンネリ化してきたかもと思っている方は少し取り入れてみるといいかもしれません!
構図についてオマケです。
左の図と右の図を見比べてください。
イラストとして魅力的な方はどちらですか?
くっつけて並べているのでもしかしたら違和感を感じない人も居るかもしれませんが、左の図の頭の上に大きく空間が空いています。
これはイラストにした時かなり違和感を生みます。証明写真のようで不自然な感じがします。日の丸構図と呼ばれ、ど真ん中に日の丸があるような単調な構図になってしまいます。
一方右の絵は頭のてっぺんが切れていますが、その分体が写っており、キャラクターの細部まで見ることができるようになっています。
カメラで人物を撮影するときも同じで頭の上に空間を作りすぎないほうが
その人を魅力的に写すことができると言われています。
この辺もチェックしてみると、今の絵がさらにいい絵になるかもしれません。
ではいいお絵かきライフを!以上です